ボクと君の仲直り  ~ いつもボクを守ってくれている君 ~

ボクが小さいときから、 ボクが君に気付くずっと前から、 君は、ずっとボクの側にいてくれんだね。 ボクが、ひとりで泣いているとき、 君は、心配そうに何も言わずに、見守ってくれていたよね。 ある日、ボクは、君の声がすることに気が付いた。 「それは、やめておいた方がいいよ・・・」 「それは、やっておいた方がいいよ・・・」 「それは、やめておいた方がいいよ・・・」 君の声が聞こえた。 「どうして?ボク、やってみたいんだけどなぁ~」 ボクが答えた。 すると、君は言ったよね。 「だって、また、泣くことになったら、つらいでしょ?」 「そうだね・・・。やりたいけど、やめておいた方がいいよね・・・。」 ボクは君の言う通りだと思って、やりたいのを我慢したんだ。 おかげで泣くことにならずに済んだよね。 「それは、やっておいた方がいいよ」 また、君の声が聞こえた。 「どうして? ボク、やりたくないんだけどなぁ~」 ボクが答えた。 すると、君は言ったよね。 「だって、また、泣くことになったら、つらいでしょ?」 「そうだね・・・。やりたくないけど、やっておいた方がいいよね・・・。」 ボクは君の言う通りだと思って、やりたくないのを、我慢してやったんだ。 おかげで泣くことにならずに済んだよね。 君は、ずっと、そうやってボクを守ってくれた。 ボクは、ずっと、そうやって君に守られてきた。 何から守ってくれたの? 何から守られていたの? 泣くことから・・・? そう、泣くことから! ボクが泣かなくてもいいように・・・ ボクは君の声を聞きながら、 泣かなくてもいいように、ボクはやりたいことを我慢し続けてきた。 泣かなくてもいいように、ボクはやりたくないことをし続けてきた。 そう、泣かなくてもいいように、ボクは変わり続けてきたんだ。 だから、今、ボクは泣かなくても済むような毎日を過ごすことができるようになれた。 そして、ボクは泣かなくなった。 でもね、ボク、胸の辺りが、とっても苦しいんだ・・・。 ずっと前から苦しかったんだけど、気付かないフリをしてきた。 何だろう、この苦しさは? 気付かないフリをしてきたけど、ずっと気になって、ずっと考えてきた。 何だろう、この苦しさは? そう考えていることにも気付かずに・・・。 トルストイの『人生論』も読んだ。 太宰治の『人間失格』も読んでみた。 心理の本、自己啓発の本も読みあさった. いろいろなことも考えたよ。 「生きる意味って何だろう? ボクの存在価値は何だろう?」 って・・・。 自分を責めた。 他人を責めた。 そして、世の中を恨んだ。 でもね、苦しさは解決しなかった・・・。 もう、苦しさは解決できないんだって、 このまま、苦しい人生を続けるしかないんだって・・・。 ボクの人生なんて、もう、どうでもいいよって・・・。 そう思っちゃったこともあった。 ある日、ボクは、君に内緒で、心の苦しさに聴いてみたんだ。 「『苦しさクン』は、どうしてそんなに苦しいの?」 でも、『苦しさクン』は何も答えてくれなかった。 「ボクに怒ってるの?」 やっぱり、『苦しさクン』は何も答えてくれなかった。 苦しさの意味が何かを考えても、何も分からなかった。 仕方がないから、ボクは、その苦しさを、しばらくじっくり感じてみることにした。 その苦しさを感じた。 何も考えずに、 ただ、その苦しさを感じていた・・・。 すると、『苦しさクン』とボクが一つになった。 そのとき、ボクは気が付いた。 『苦しさクン』は、紛れもなくボク自身だってことに! そして、ボクは理解した。 苦しさの意味を! ボクは、泣きたかったんだって・・・。 もう、やりたくないことばかりすることに疲れていたんだって・・・。 もう、やりたいことを我慢してばかりいることに疲れていたんだって・・・。 そして、ボクは君にきいたみた。 「泣いちゃダメなの?」 「だって、また、泣くことになったら、つらいでしょ?」 君は、また、今までと同じように答えた。 ボクは、また、いつものように納得しそうになった。 でも、ボクは、「今、泣きたい気持ちでいる」ということが分かっていた。 だから、今まで出来なかった質問を君に投げかけた。 「泣くことって、本当につらいことなの?」 「だって、君は、いつも、ひとりきりでつらそうに泣いていたじゃないか! そうだろ!? ボクは、あんなにつらそうな君を見ていられなかったし、 これからも、見たくないんだよ!」 君は答えた。 その言葉を聞いて、ボクは気がついた。 ボクがつらかったのは、泣くことではなかったんだって。 ひとりきりでつらい気持ちを我慢することが・・・、 そして、ボクが望みの通りに振舞うことを君に邪魔されることが・・・ つらかったんだって! ボクは君に伝えたいことを手紙に書いた。
【いつもボクと一緒にいてくれた君へ】 「今までずっと、ボクのことを守ってくれてありがとう。 でもね、今のボクは、泣きたいんだよ。 だから、泣きたいボクが ひとりぼっちにならずに安心に泣けるように 手伝って欲しいんだ。 そしたら、泣くことが、つらいことではなくなると思うんだ。 そうやって泣いたら、スッキリした気持ちになれそうな気がするんだ。 やりたいことも、やれるようになると思うんだ。 やりたくないことを、ちゃんと断れるようになれると思うんだ。 だから、これからは、ボクが泣きたくなったとき、 ひとりぼっちにならずに安心に泣けるように手伝って欲しい。 それが、ボクが君して欲しい『ボクの心の守り方』だったんだって気が付いたんだ。」
君は返事をくれた。
【君からの手紙】 「私は、今まで、あなたを泣かせないために、 あなたの望むことを妨げてばかりいたんだね。 気付かなかった・・・。 ゴメンね。 私は、あなたを守りたかった。 あなたが泣かないようにしてあげることが、 あなたを守ることだと信じていたから・・・。 やりたいことは、やりたかったよね・・・。 やりたくないことは、やりたくなかったよね・・・。 そして、泣きたいときは、泣きたかったよね・・・。 そんなあなたの気持ちとは逆のことばっかり言って、 あなたにつらい思いをさせてしまっていたんだね。 あなたを守ってたつもりだったのに・・・・。 逆に、苦しい思いばかりさせてしまっていたんだね。 悪気があったわけじゃなかったんだよ。 あなたを苦しめたかったわけじゃないんだよ。 ただ、あなたを守りたかったんだ。 この気持ちだけは信じて欲しい。 そして、もう一度、言わせてね。 今まで、つらい思いをさせてしまって、ごめんなさい。 本当に、ごめんなさい。 あなたの気持ちは、よく分かったよ。 これからは、あなたが、悲しいとき、つらいとき、苦しいときに、 あなたを一人ぼっちにしないように協力するよ。 そんなときは、話を聴いてくれる人を、一緒に探そうね。 泣いているあなたを、暖かく見守りながら、安心な雰囲気の中で、スッキリするまで、泣かせてくれる人を、一緒に探そうね。 もちろん、あなたが嬉しい時も、一緒に喜んでくれる人を探そうね。 そんな人たちにあなたが囲まれていくように手伝うからね。 たとえ、そんな人が見つからなかい時があったとしても、 どんなときも、私があなたにとっての そんな人であり続けるから! それが本当のあなたを守ることになるんだよね。 そうやって守ってあげる。 これからは。 ずっとずっと・・・ だからこれからも、一緒にいようね」
そんなやり取りのあと、ボクと君は、本当の親友になれたんだよね。 随分、時間がかかっちゃったけどね!(笑)
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