09.心の成長について

9.心の成長について

朝顔の種(タネ)は、外界からのある刺激を受け取ると、発芽して種がもつ栄養分を使って根を伸ばし双葉を開きます。

双葉は光合成を行って自ら栄養を作り、本葉1枚成長させます。

そして、本葉が開くと双葉は枯れてしまいますが、本葉が作った栄養によってさらに別の本葉や茎を成長させ、それらが全体として「成長する朝顔」を機能するようになります。

このことから、双葉は本葉を作るだけの働きをするように思えます。

表現を変えれば、種という無機的で機能(活動)しない存在から、植物という有機的で機能する存在へと移行するための架け橋の役割を果たしているのが双葉だと言うこともできるでしょう。

動物のことを植物に例えて説明するのは無理があるかもしれませんが、人の心の成長は、朝顔の成長に似たところがあると思うのです。

赤ちゃんは、ある程度成長すると、色々な行動するようになり、また、色々な言葉を覚えて発するようになります。

そして、前に述べたように、それに伴う感情を記憶していきます。

しかし、初めはそれらの行動や言葉に意図は無いと思います。

特に言葉は、自発的にでてくるはずが無いので、他者の真似であることいえます。

そして、言葉を発することを含めた行動を繰り返し、その赤ちゃん固有の感情を蓄積しながら、まだ理解していない行動や言葉も合わせて覚えていきます。

ここまでが、朝顔でいうところの発芽の部分だろうと思います。

つぎに、それまで学習したことを基にして、自発的に色々な行動をしたり言葉を発したりするようになります。

他人がすることや言うことをそのまま真似たり、時には自分なりの解釈や意図を反映させて、行動したり言葉を発したりするようになります。

このとき、それらの意味を理解しているというよりは、自分の世界を広げるための本能に従ってとりあえず行動しているといえる状態です。

他者の真似をするということは、ひよこが親鳥の後を追うような安全のための本能なのかもしれません。

この時期、子供は自分自身で行動するための基礎となる感情を蓄積し、自分が生きていくために必要な行動ができるようになることを目的にしているのだと思います。

いわゆる第一次反抗期と呼ばれている時期です。

朝顔の種子が双葉を出して、本葉を伸ばすための栄養を蓄積している時期に当たります

ここで、十分な栄養が得られなかった朝顔は、おそらく枯れてしまうでしょう。

人の子供は枯れることはありませんが、ここでの経験が非常に重要なのだと思います。

そして、大人が暮らす社会のミニチュア版である子供達の社会に歩みだすところで、双葉の役割は終わって、芽生えた本葉によって成長をしていくようになるのです。(双葉は、しおれてはいますが、家庭の中に残っているのかもしれません。)

初めてのことに出会ったら新しく感情を蓄積するでしょう。

過去の経験を再体験すれば、感情を、強化したり修正したりしていくでしょう。

そして、同じような状況で複数の感情があるときは、出会いのときの感情に近かったり、経験する頻度が高いものを本来あるべき姿であると認識するようになるのだと思います。

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