13. 『楽』になっても良いんです

【 広 告 】 オキシトシンラブ(OxytocinLove) 今、話題のオキシトシン。男女関係に限らず、人間関係を円滑にするといわれています。自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害などの自閉症の特性を示す発達障害にも。

【 広 告 】 なかなか「うつ病」から抜けられないあなたへ!「うつ病」の悪循環から独力で脱出する新しい考え方!プチ認知療法

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

読むカウンセリング【No.0012】 2007/08/14

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

気まぐれでなかなか発行されないメルマガなので、前回から約1ヶ月での発行で
ちょっと、ビックリされたかもしれませんね。(苦笑)

「楽になるって逃げることにはなりませんか?」
最近、そんな質問に繰り返し出合ったことに刺激されて、ちょっと、文章を書い
てみたくなりました。何かを感じて頂けることを願っています。

========================================================================
 『楽』になっても良いんです
========================================================================

何か困難な課題に出くわして、それに対処しているとき

■この対処は「課題から逃げている」のだろうか? それとも、「課題と向き合
 っている(逃げていない)」のだろうか?

などと考えることがあるかもしれません。
そして、そのように考えるときは、

■できることなら『逃げずに向き合う』という方向性で解決したい

と、きっと、多くの人が望んでいると思います。

単純に考えると、目の前に課題があれば、それを解決さえすればそれで良いはず
です。しかし、悩み込む傾向がある人は、「逃げずに向き合っているだろうか」
ということが、とても気になってしまうようなのです。そして、それが気になっ
てしまう感覚によって、心の苦しみから抜け出せなくなっているところがあるよ
うに思いますので、今回は、このことについて説明したいと思います。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++ 1. 何から逃げるのか?             ++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
どうして、その課題をクリアすることよりも、『逃げている』『逃げずに向き合
っている』ということの方が気になるようになってしまうのでしょうか?それを
理解するために、まず、『逃げる』ということを考えてみたいと思います。

---【例】---------------------------------------------------------------
例えば、人前で話すことがすごく苦手な人が、ある人から「もし、良かったら、
君のその素晴らしい経験を、1000人の前で1時間程度話して欲しい」と依頼され
たとします。これは、客観的に見れば、その人にとってまたとないチャンスで、
本人もそうだと思っています。しかし、そんな大勢の前で、しかも、1時間も話
をするなんてとてもできないと、すごく不安で嫌な気持ちになって、どのように
対応したら良いのか困ってしまいました。
-------------------------------------------------------------------------

普通は、その依頼を断ることを、「大勢の前で話すことから逃げる」と考える人
がほとんどだと思います。そして、「逃げる」ということを意識しているので、
逃げないために、不安や嫌な気持ちを抱えながらも、「依頼を了解し大勢の前で
話すべきではないか」という気持ちとの葛藤を経験するだろうと思います。

仮に、依頼を断ることによって、「人前で話す」ことから逃げることができたと
しても、その後多くの場合、「依頼を了解し大勢の前で話せたらいいのに、自分
はそれができずに断ってしまった」と自分を責めてしまい、やっぱり、嫌な気持
ちを感じてしまうのではないかと思います。

この状況を違う角度から眺める為に、一度、次のように考えてみて下さい。

「逃げたい」と思う対象があるとき、恐らく100%の確率で、心には嫌な気持
ちが生じていると思います。そして、「逃げたい」と思うときの嫌な気持は、た
ぶん、物凄く不快な気持ちだろうと思います。そんな気持ちをいつまでも感じ続
けるのは、とても苦痛で耐えられないので、その不快な気持ちを感じないように
なりたいと思うのは普通のことです。そこで、『自分の中に生じた物凄く不快な
気持ち』から逃げるために、『依頼を断る』という手段を使うのです。

ところが、依頼を断って課題から逃げたつもりになっていても、もう一つの気持
ちが自分を責めてしまい、嫌な気持ちから逃れたはずなのに、別の嫌な気持ちを
感じてしまいます。つまり、逃げようとしても、『自分の気持ちからは、決して
逃げることはできない』ということなのです。俗に「逃げている」と認識される
ときでも、自分に生じる嫌な気持ちからは逃れられずに向き合っているのですか
ら、「逃げているかどうか」などということは考えなくても良いのです。

【まとめ】
『課題と向き合っているか?それとも、課題から逃げようとしているか?』とい
うことは重要なことではありません。『どのようにすれば、自分の気持ちと正し
く向き合ったことになるのか?』ということこそが、私たちが取り組むべき命題
なのです。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++ 2. 「向き合う」ということ           ++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「逃げる」ということに意識が集中し、それを問題視するようになってしまうと
、その反対と思われる「逃げない(向き合う)」という対処を目標としがちなと
ころがあります。

私たちが向き合うべき対象は、目の前の課題ではなく『自分自身の気持ち』だと
いうことは、前の章で説明しました。

これまでの文章を読んで、「自分の気持ちにきちんと向き合おうとしている」と
感じる人は多いかもしれません。しかし、多くの場合、不快を感じていない振り
をしようとしていたり、不快な気持を打ち消そうとしていたりすることがほとん
どではないかと思います。

はじめのうちはそれでごまかせていたかもしれませんが、自分の自然な気持ちを
押し殺し続けるには限界があり、いずれ、自分が感じている苦しいという気持ち
に直面せざるを得なくなります。

これは、『心が強い』とか『心が弱い』とかいう問題ではなく、恐らく全ての人
に同じよう生じる自然な心の動きです。でも、心に強い・弱いという違いがある
ように感じることは確かにあります。その違いは、なぜ、生じるのでしょうか?

それは、
■不快な気持ちを大丈夫にする方法があることを知っているかどうか
■その方法を、都度、きちんと実践しているかどうか

たった、それだけの違いなのです。そして、そのことこそが、自分の気持ちと向
き合うことにつながるのです。その方法については、これまで何度も書いてきた
つもりですので、今回は省略します。

【参考】
■そうかそうかムーブメント:
http://www.pureheart-counseling.com/sokasoka
■カウンセラーが理解した心:
http://www.pureheart-counseling.com/my_understanding

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++ 3. 「解決する = 苦しい」という誤解    ++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
日本人は「乗り越えることは苦しいこと」という考えを感覚的に身につけてしま
っているところがあるような気がしています。逆に、苦しさを感じていないと、
「乗り越えようとしている」と思えないと表現した方が分かり易いかもしれませ
ん。

しかし、前に説明したように、直面した課題は解決すれば良いのであって、別に
「逃げる」「逃げない」「向き合う」「乗り越える」などということを考える必
要はありません。

この辺りの感覚によって混乱してしまい、「解決することは、自分にとって好ま
しいこと」のはずなのに、「解決することは苦しいことだ」とか「苦しいと感じ
ているってことは、解決しようとしているってことだ」とか「苦しくないのは良
くないことだ」とかいうように錯覚してしまうのかもしれません。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++ 4. 苦しみを好みがちになる背景        ++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
苦しさを乗り越えることを良しとするような感覚につながりそうな背景を、ちょ
っと想像してみようと思います。

---【スポーツ根性論的経験】---------------------------------------------
もしかしたら、スポーツ根性論のようなところから来ているのかもしれません。
私が中学校・高校などでクラブ活動に取り組む時に

■苦しい練習を乗り越え、強い心に鍛え、それが成果につながる

なんてことを何となく教えられてきたような気がします。そして、苦しさに耐え
られない人は「根性が無い」と見下される雰囲気があったように思います。

---【適応したときに評価される経験】-------------------------------------
もう一つの可能性としては、教育の場の雰囲気です。受験を例にして説明してみ
ます。今の社会は、受験ということが前提の社会で、子供たちはその制約の中で
目標を見つけるしかありません。

その目標と自分の本来の夢とを照らし合わせることを忘れずにいられる人もいま
すし、それを忘れて目指す学校の偏差値の高低と照らし合わせるという状況に陥
ってしまう人もいます。このとき、前者の場合

■自分の欲しいもの(こと)を手に入れるために頑張る。

となるのですが、後者の場合は

■与えられた状況の中で、周囲から評価されることを自分の目標として置き換え
 それを目指して肉体的・精神的な苦痛に耐える。

という状態になってしまっていると表現できるのかもしれません。後者の状況に
陥ってしまった場合、それを乗り越えれば、「偏差値の高い大学へ入学する」と
いうような社会的には価値があるとされている成果が与えられるということは、
肉体的・精神的苦痛に耐える理由としては十分なものなのかもしれません。

受験に限らず学校生活では、自分の価値観よりも教育現場の価値観が優先される
傾向が強いと思います。そして、その結果、受験の例で説明したことと同じよう
に、苦しさを乗り越えれば、親・先生・社会に評価されるだろうということを期
待するようになり、それを自分の本当に望んでいると錯覚してしまい、「苦しみ
」から逃れられなくなる傾向につながるのかもしれません。
------------------------------------------------------------------------

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++ 5. 「楽」という言葉の意味           ++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
日本には、『楽をする』ことを良しとしない雰囲気もあるように思います。

『楽』という言葉には、「楽をする」というように「怠ける」というニアンスが
含まれていることがあります。これは、精神的な修行を大切にする日本独特の文
化的背景によるのかもしれませんが、日本人は当たり前のこととしてに受け入れ
ている感覚のような気がしています。この雰囲気も、『心を楽にすることを避け
、心が苦しいことを選ぼうとする』傾向を強める要因ではないかと思います。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++ 6.まとめ                    ++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
目の前の課題を解決するために、心が苦しいと感じていなければならないなんて
ことはありません。楽に解決することに越したことはないのですから。

そう考えて改めて振り返ってみると、これまで「こんなことは解決したことには
ならない」と思っていた多くのことを、「自分がきちんと解決してきたこと」と
して認めてあげられそうな気がしませんか?

楽に課題を解決していたら、それは、素晴らしいことなのです。そして、今まで
困難だと感じていた課題も、それと同じように楽に解決できる方法を探せば良い
のです。

その為には、「課題を苦しんで解決したら心が強くなる」なんて考えずに、とに
もかくにも、まずは、心を楽にしてあげる事が大切です。その結果、心が楽にな
るから、乗り越えるなんてことは考えなくても良くなり、純粋に課題を解決しよ
うと取り組めるようになるのです。また、心が楽になるということを知っている
から、多少苦しくなりそうなことにでも、「ちょっと取り組んでみようか」とい
う気持になれるのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサード リンク

関連コンテンツ