08. 日本の文化的背景

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なぜ、私たちは、『泣いたら心が大丈夫になる』という、もともと持っている機能を使わなくなってしまったのでしょう?

日本の文化的な背景の影響を受けつつ、その直接的原因は家庭にあり、根本的な原因は社会の構造にあるのではないかと考えています。

まず、日本の文化的背景について考えてみようと思います。

特に調べた訳でもないので正しく理解できていませんが、私なりに何となく雰囲気的に理解していることを書きたいと思います。

 

精神論的解決

日本人には、

己の心を律することで、直面する事態に立ち向かい、問題を乗り越えようとする

という傾向があるように思います。

これは、『武士道の精神』、『仏教・禅』のような雰囲気によって、生じている傾向だろうと想像しています。

別の表現をすれば、

直面した困難な問題を乗り越えられないとき、「問題を乗り越えられない原因は、その問題に対して自分が心の苦しみを感じるせいだ」と考え、

逆に、「その苦しみを感じなければ問題はきっと乗り越えられるはずだ」というような、強い心であることを願うような、いわゆる精神論的解決を追求する傾向性があると言えるのかもしれません。

恐らく、このような感じに考えると、誰かに助けてもらうということは、自分で問題を乗り越えたことにはならないと認識され、避けたいと考えがちだろうと思います。

ましてや、弱音を吐いたりすることなどは、直接的には解決には結びつかないと感じられるので、『意味の無い行為』と認識されたり、『弱い心である事を証明してしまう行為』のように思えて、避けるべき行為であるように認識してしまうと思います。

また、逆に、弱音を吐く人に対して、良い印象を持たない雰囲気にもつながっているように思います。

これが、『日本人が困難に対して孤独に立ち向かう』ということに陥りがちな背景ではないかと想像しています。

このような雰囲気の中で生きている為、根性論的な思想や教えを好む傾向があるのは理解できるような気がします。
根性を出して事態に取り組む事は大切なことではあります。
しかし、心が苦しい時に、根性論で解決しようとすると、ますます苦しくなるので、根性を出す前に、まず、気持ちを大丈夫にしておくことが重要で、気持ちが大丈夫になるから、根性も出せるようにもなるのだということを知っておく事は大切だと思います。

これは日本人の道徳的な考え方や美意識につながるところでもあり、日本人にとっての大切な財産だと思います。

しかし、度を越してしまうと、心に悪影響を与えてしまうのです。

現代は、このような文化的背景のところに、更に、心に深刻な問題を植えつけられてしまう現代特有の事情があり、心に関する症状・病気・問題などが増加したり、また、理解しがたい事件が発生してしまうことにつながったりしていると考えています。

次節では、そのことについて説明したいと思います。

メモ

家長制度世襲のようなことも、現代人の心に影響を与えているところもあると思いますが、ちょっと、説明する場所はここではないと思いますので、別のところで必要性があれば説明したいと思います。 一応、文化的背景ということで、メモとして記述しました。

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