「電話相談より対面のカウンセリングの方が効果があるのですか?」というお問い合わせを頂きました。
(Kさんへ メールアドレスエラーで、返信戻ってきてしまいました)
当カウンセリングルームで、対面カウンセリングとは別に電話相談を行っている理由は、「お客様がカウンセリングには興味があるけれども、カウンセリングルームまで足を運ぶのは抵抗がある」といった感覚がある場合に、第二の選択肢としてのサービスを提供しようと考えたからです。
また、初めてカウンセリングを受けるのはとても勇気がいることだと思います。
初めてでなくても、いきなり1時間の心理カウンセリングの予約を入れることも、とても勇気のいることだと思います。
- どんなカウンセラーがいるのだろう?
- カウンセリングってどのようなことをするのだろう?
各カウンセリングルームのホームページを読めば、ある程度、そのカウンセリングルームについて知ることができます。
更に、電話で問い合わせしてみると、そのやりとりによって、そのカウンセリングルームの雰囲気もある程度分かるでしょう。
ですが、私だったら、まず、お試しをしてみたい気持ちになります。
当カウンセリングルームでは、対面カウンセリングは1時間からの時間設定にしていますが、電話カウンセリングでは、10分単位で設定しています。
これは、お試し的な意味合いを持たせる為と、お客様が必要としている時間でご自身で区切りをつけて頂けるようにする為です。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからがご質問へのお答えになります。
心の苦しさとは何でしょうか?
「本当の気持ちや感情」が 「人との間にできてしまった心理的な壁」によって押さえ込まれてしまうことによって生じると考えています。
「電話で話す」ということ自体に、目の前の人と話すよりも 「 人との間にできてしまった心理的な壁」 を弱める働きがあると考えています。
ですから、 「本当の気持ちや感情」に対して手当するには、電話相談の方が対面のカウンセリングよりも向いているかもしれません。
「本当の気持ちや感情」 に気づき、吐き出すことができれば、心が苦しいと感じる感覚は、随分と楽になります。
「 人との間にできてしまった心理的な壁」に対して手当をしようとすると、目の前の人との間に感じる 「 人との間にできてしまった心理的な壁」を感じている状態で対処することが望ましいと思います。
ですから、この場合は、対面カウンセリングの方が向いていると思います。
いずれにせよ、 「本当の気持ちや感情」に気づき、 結果として「ジョハリの窓」で言うところの「開いた窓」の割合を大きくしていくことができれば、心は「楽な状態」や「苦しくなっても楽にしていける状態」へと変容していきます。
これが、カウンセリングの目的だと思っています。
余談ですが、当カウンセリングルームでの対面カウンセリングと電話相談との違いに、対面カウンセリングの中では催眠療法を行うことができますが、電話相談ではそれができないということも挙げられます。
最後は、お客様のお好みといいますか、感覚的なところも大事にしてお決め頂ければと思います。
【参考】
- 心理カウンセリングの目的は、「つらい過去」をカウンセラーに暴露することではない
- 06-02 秘密を暴露してしまう