第1次反抗期

心理カウンセリング・催眠療法の受付

第一次反抗期とは

親に限らず私たちみんなに共通することなのですが、今まで生きてくる中で、その時々の環境に適応するように、自分自身を様々な枠の中にはめ込みながら、自分自身にとっての平穏を確保してきたという歴史があります。

私たちは、そんな様々な枠組みに当てはめて自分を不自由にしてしまっているのですが、平穏を獲得するには欠かせなかった枠組みなので、その不自由さとは裏腹に、私たちは、その枠組みをとても大切に扱いたいと感じてしまいます。

そして、それを大切にすることを繰り返すうちに、その枠組みに慣れてしまって、当初感じていたはずの不自由さはもはや感じなくなってしまいます。

そんな状況の中に、新しい家族として、子供たちは生まれてきます。

私たちは、平穏を保つために、自分の分身ともいえる幼い子供たちにも、自分がこれまで様々な経験によって学んだ枠組みの中の行動を教えようとします。

幼い子供たちは、あまりにも自由です。何の悪気もなく、ただ自由なだけです。

しかし、その自由さに、私たちは、これまで自分が平穏を保つために大切にしてきた枠組みを壊されそうな危機感を感じ、自分たちの枠組みに従う事を子供に強要しようとします。

ところが、自分で考えて行動できるようになっていく喜びの真っ只中にいる子供たちは、そんな私たちの危機感の理由は理解できるはずもなく、その喜びを原動力として自由であり続けようとします。

このような親の枠組みと子供の自由さのせめぎ合いを、親の立場から眺めると『子供が親に反抗している』というように理解されてしまうのです。

一般常識をしつけとして教えるという面もありますが、親が感情的になりがちな傾向性が強い時は、自分の経験によって得た枠組みを、子供にも押し付けようとしているかもしれないということを疑ってみる必要があります。

それは、子育てを修正するという意味だけではなく、「自分自身の自由な気持ちが、その枠組みによって不自由にさせられていた」ということに気付き、自分自身に再び自由を取り戻すきっかけになるかもしれません。

そう考えると、第一次反抗期は、第一次『親にとっての枠組み』崩壊の危機と呼ぶのが正しいと思えます。(親による子供の第一次洗脳期と呼ぶこともできます。)

そして、この戦いの結末は、親の勝利で終わります。

どれだけ、親が自分の枠組みを見つめなおしながら対応したとしても、悟りを開いた僧侶でも無い限り、全ての枠組みを取り払う事はできません。

そして、大人と無垢な幼い子供という関係性によって、確実に親の勝利で終わります。

そして、親が提示する家庭の様々なルールを子供が受け入れることで、家庭に平穏が戻ります。

少し意味合いが違うのですが、フロイトの言葉を借りれば、『潜伏期』ということになり、この時期を『第一次潜伏期』と呼ぶ方が正しいのかもしれないと思っています。

しかし、この親の勝利が、第二次反抗期の要因の一つになるのです。(この時期において、親の支配が強すぎると、洗脳から目覚める意欲が芽生え難くなり、第二次反抗期を逃してしまうことなるのだと考えています。)

まとめ

小さな子供の安全を考えると、小さな時期は、親の経験に基づき行動制限をすることは必要なことだとは思います。

また、親の子育ての負担軽減にも必要なことだと思います。

両親が、叱り役・あやし役という役割を、その都度入れ替わり分担しフォローし合って関わっていくことさえ忘れなければ、親の勝利も将来の大きな問題にはつながらないと想像しています。

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症状・状態に関する解説は、主に『症状のもう一つの説明』にて行なっています。