17-02. 予感(雰囲気)

心理カウンセリング・催眠療法の受付

前節では、学習について、無条件反応(遺伝的反応)か条件反応(後天的反応)かという区別や、オペラント条件づけレスポンデント条件づけとかいう区別について、ちょっと細かく説明しましたが、実は、そのような細かなところの理解は、あまり重要ではありません。

この章でお話したかったことは、

それを随時反応可能な状態とするために、どのような形で記憶されているのか?

ということを理解することが重要だと考えています。 学習の結果は、

予感という形で、私たちは認識することになる

と考えています。

予感という言葉を使っていますが、もしかしたら、雰囲気気配という言葉の方が近いかもしれません。

しかし、自分の感覚ということを表現するために『感』という文字を使いたいので、これから先の説明では、雰囲気ではなく、予感という言葉をあえて使うことにします。

これまでの経験と似たような状況に遭遇した時、初めての時と同様に、五感を働かせて情報を収集し、分析し、考えて、行動するという段取りを踏んでいては、時間がかかって仕方ありません。

特に、危険から身を守らなければならないような状況では、過去の経験を活かし、迅速に対応しなければなりません。

そんなときに、過去の記憶を引き出して考えていたのでは、経験を活かすことはできるかもしれませんが、迅速に対処するということからは程遠い対処になってしまうのではないかと思います。

そこで、人には(人に限った事ではないかもしれませんが)、記憶を予感というところまで加工し、その予感に基づき反応することで、迅速に状況に適応し対処できるような機能が備わっているのではないかと考えています。

【例】
学校の教室の入り口の扉の上に、いたずらで黒板けしが仕掛けられていて、それに気付かずに、扉を開けたところ、黒板けしが頭の上に落ちて、頭がチョークの粉で真っ白になってしまったとします。
そんな経験が2・3回続けば、今度、扉を開けるときは、たとえ、今度はいたずらがされていなくても、頭の上に何かが落ちてきそうな予感を感じ、その予感に応じた姿勢で扉を開けようとしてしまう

この例では、その時の五感の情報をもとに、過去の経験を加工した予感を自分の頭の上の方に感じるようにし、上方を注意するという動作を起こさせ、過去と同じような事に陥ることを防いでいると説明できると思います。

人は、この予感を感じるという機能によって、自分にとって好ましそうな状況には引き寄せられ、好ましくない状況を回避するような行動を起こさせられ、自分が存在する環境において安全を確保することができるのだと思います。

そして、これによって身に付く対処は自動化されているので、意思や考えが入り込み難いという性質が生じるのではないかと思います。

この意思や考えの入り込み難い様子を、これまで、『潜在意識』や『深層心理』が影響していると考えていたようなのですが、個人的には、ただ、自動化されているという性質があるだけで、そんな『深層心理』とかいうややこしい概念を持ち込まなくても良いのかもしれないと感じています。

そして、「これまで生きてきた環境ではその自動化が必要だった」という事情を理解することが、俗にいうところの『深層心理を知る』の意味するところではないかと思います。

この投稿は、ピュアハート・カウンセリングのカウンセラーが書いています。

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