共依存

心理カウンセリング・催眠療法の受付

説明

一般的な説明共依存は、自分以外の身近な他人(配偶者、親族、恋人、友人)に意識を向け、他人に見つけた問題を自分が解決しようと取り組むことで、自分がもともと持っている大きな不安を打ち消そうとする行動パターンから逃れられなくなった状態です。

他人の責任を代わりにとり(相手が自ら責任を取ることを許さない)、「自分がついていなければ、相手はひとりではやっていけない」というような共生関係を作り上げ、自分の存在価値を確かめようとします。

もう一つの説明

症状の「もう一つの説明」この状態に陥った人は、

  • 相手の行動や状態によって生じる様々な問題を、その人に代わって解決する

といった傾向を示すところがあります。

一見、『持ちつ持たれつ』という関係と理解することもできそうなのですが、相手のことを

  • 問題行動や依存などの状態を抱え解決できない人

とみなしているので、『相手のことを尊重して解決に取り組んでいる』とは言い難いところがあります。

【参考】
このあたりのことは、共生関係の説明を参考にしてください。
共生関係 :
https://www.pureheart-counseling.com/symptoms/169

共依存に陥った人は、多くの場合、

  • 自分が居なければ、この人はやっていけない
  • この人を救えるのは自分しかいない

といった意識を持っています。

ただ、この場合でも、自分も相手も、心を苦しむことなく楽に過ごしているとしたら、それをわざわざ問題視する必要性はないと思います。

しかし、もし、どちらかの人が、そんな関わりによって、苦しい気持ちになっているとしたら、共依存という状態を疑ってみる必要があります。

再度確認しておきます。

  • 共依存は、問題行動や依存状態を抜け出せない人の問題ではありません
  • 共依存は、それらの人と一緒に過ごす人の問題です
    (問題のある人の『世話役』に見えて、一見、その人に問題があるようには思えない場合も多くあります)

なぜ、問題なのかというと、

  • 相手の成長を阻害し、相手が苦しさから抜け出すチャンスを奪ってしまう (※共生関係 を参照)
  • 自分を犠牲にしている(自分の幸せを諦めている)

ということからです。

つまり、『そのような対処を続けていても誰も幸せにはならない』ということが問題なのです。

パートナー選びの傾向性

パートナーを共依存に陥ることができる状態に変えてしまう

相手ができることを取り上げて自分がやり、相手にさせないようにすることを続けていけば、相手は次第にそれをしなくなります。

そんな中で、本当に自分でしたいと望んでいることもさせてもらえない状態が続くと、やがて、心は悶々とするようになり、最後は、依存症や問題行動を引き起こすまでに追い詰めてしまいます。

ただ、感情・思考・行動が自立している人は、そのような状態に追い詰めようとする相手に耐えられなくなって、その人から距離をとるようになり、共依存を実現することはできません。

ですから、結果的に、落ち着く人間関係は、次項で説明する『共依存に陥ることができるパートナー』のような人になってしまいます。

共依存に陥ることができるパートナーを探し出してしまう

共依存に陥る傾向のある人は、共依存関係を作ってしまうパートナーを引き寄せ易いというところがあります。

これは、同じように始まる様々な人間関係の中で、前項で説明したような流れで、感情・思考・行動の自立が確立された人は離れてしまい、その結果、

感情・思考・行動の自立が実現されていない人との関係が残ってしまう

と表現した方が正しいと思われます。

ですから、この部分を意識しないと、タイプの違うパートナーを変えようとしても、また同じようなタイプの人が、最終選考まで残ってしまい、「どうして、自分は同じような人間関係のトラブルに巻き込まれてしまうのだろう・・・」という感じの経験を繰り返してしまうことになるのです。

なぜ、相手の問題を解決しようと、苦痛に耐え続けてしまうのか

その相手と一緒に過ごしていると、肉体的、或いは、精神的に辛い思いをさせられるにもかかわらず、その相手から離れることが出来ないといった状況に陥りやすいところがあります。

これは、「もともと原因不明の苦しさを心に抱えていた」ということを忘れて、相手との関係によって心が苦しくなっていると認識することによって陥ります。

これまで解決できなかった心の苦しさの原因が明確化されたように錯覚してしまうのです。

この苦しさの原因が明確化したような錯覚は、相手との関係性によって生じるものです。

ですから、その解決のために、相手との関係を解消する方向には、なかなか意識は向きません。

逆に、その相手との関係が必須になります。

そして、「相手さえ変わってくれたら、自分の心の苦しさが解決する」と思うことができるので、相手の問題に執着してしまい、ますます、その関係性の中から逃れられなくなるのです。

苦しい状態なのですが、正体不明の苦しさを抱えてただ耐えていたときと比べれば、錯覚でも希望が持てる分だけ、少しは楽なのです。

相手のことを好きだと錯覚してしまう原因

心に慢性的な苦しさを抱えていると、心の苦しさの原因の対象として認識するのは

  • 誰かと関係性を持っているときは、「その関係性を持っている」ということ
  • 誰かと関係性を解消しようとしたときは、「その関係性を解消しようとしている」ということ

になります。

つまり、目の前のたまたま意識したことを、その原因として錯覚してしまいます。

そして、関係性を解消しようとしたときに、『もともと抱えていた心の苦しさ』を感じてしまうと、自分が「関係性を解消したくない」と思っていると勘違いし、「自分は相手のことを好きだなんだ」とさえ思えてしまったりします。

苦しさは心の擦りガラス

『心の苦しさ』という擦りガラスを通して、世界を眺めると、いろいろなことが歪曲されてしまって、自分の気持ちを正しく理解することが難しくなります。

何かを解決しようとする前に、慌ててそれにとりかかるのではなく、まず、『心の擦りガラスを取り除く』ことから始めることが、本当の解決への近道です。

この投稿は、ピュアハート・カウンセリングのカウンセラーが書いています。

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心理用語の解説は『心理百科事典』にて行なっています。