現代における心に関わる病気や障害の分類

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現代において一般的な精神障害の分類

一般的な説明

  1. 外因性精神障害
    脳そのものが物理的に侵される事によって生じるもの

    器質精神病
    頭部損傷、脳腫瘍、アルツハイマー病
    症状精神病
    急性感染症、熱性疾患、内分泌疾患など脳以外の身体疾患が原因
    中毒精神病
    アルコール・麻薬・覚せい剤などの化学物質の摂取で起こる
  2. 内因性精神障害
    原因は不明だが、生得的・遺伝的な体質や器質的な要素や、それらと生育環境の影響が複雑に関係していると推測されるもの(躁鬱病・統合失調症等)
  3. 心因性精神障害
    神経症や心身症など、持続的なストレスや心理的なショック、精神的な葛藤などが原因となって、精神や身体に何らかの機能障害を生じるもの(神経症、心身症など)

 
1、2は精神病、3は神経症と分類されますが、精神病と神経症の明確な区別は難しいところがあります。

概ね、「病態がより重篤で現実を検討する能力が障害されているもの」は精神病、「病態が軽度で現実を検討する能力が障害されていないもの」は神経症と切り分けられます。

精神病は心理療法適用範囲外であり、医師による治療が必要となります。

もう一つの説明

症状の「もう一つの説明」現代の社会の中には、
例えば、「性格が物静かである」ということを問題視したとしたら、『性格が物静か障害』と名付けてしまうような雰囲気があります。

つまり、社会が問題視している人や状態を、『 問題のあるもの 』 としてひとくくりにするために、名前を付けるところがあり、そのネーミング手法の一つとして『 ~~障害 』といった名前をつけてしまうところがあるのです。

また、社会が問題視しているということは、その呼称に対して、一種の悪意のようなものも含まされてしまっています。

そんな悪意を含む呼称やその定義ばかりを気にしていたのでは、社会の責任を自らが引き受けようとしていることになり、 『 本当の課題 』 の解決は難くなります。

また、社会が正常なのかというと、そうとは限りません。

ですから、『心の苦しさを解決する』という目的達成のために、書籍などから情報を得ようとするときは、症状名・状態名に含まれる、

  • 問題のある社会が、
  • その社会にとって『問題のある状態や人』と位置づけられる人を、
  • 症状名・状態名という枠の中に封じ込めようとする、
  • 無自覚な悪意

を排除した情報のみを参考にしようとする姿勢を保つ必要があるのです。

【おすすめの本】
時代がつくる「狂気」 精神医療と社会

精神の病気や状態に関する認識が、どのような歴史をたどって現在の状況に至ったのかが、分かりやすく説明されています。

現代において、私たちは、細分化された病名や状態名に執着させられがちですが、その執着の是非を考えるきっかけになると思います。

内容は「精神医療と社会の歴史」という硬そうなテーマなのですが、文章がとても読みやすいので「読み物」としてすんなりと読めてしまいます。

【2009.04.23追記】


【関連書籍】
精神病の日本近代―憑く心身から病む心身へ (越境する近代)

前に紹介した『時代がつくる「狂気」 精神医療と社会』の著者の一人である兵頭 晶子さんの文章に興味をひかれ、次の本も買いました。

『時代がつくる「狂気」 精神医療と社会』で紹介されていることを、もっと深く知りたいと思うときは読まれても良いかもしれません。

ただ、学問的な内容ですので、一般の人(私を含む)には、『時代がつくる「狂気」 精神医療と社会』がお勧めです。

【2009.05.15追記】

この投稿は、ピュアハート・カウンセリングのカウンセラーが書いています。

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