感覚と行動 ~ 心の痒み(かゆみ)

ちょっと、心をくすぐられたブログ記事があったので、関連したことを書いてみたいと思います。
少し長いですが、最後は『心の話』につなげます。

かゆい所をかくとなぜ気持ち良いのか、長年の謎が解明される

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090411_scratch_your_itch/

私が刺激を受けたのは次の文章。
(もとになる情報へのリンクが付いていたのですが、英文の為、読んでいません。)

かゆいところをかくと気持良いということは赤ちゃんでも知っていて、有史以前から、というか人類の誕生以前からさまざまな動物がかゆいところをかいてきた
と思われるのですが、なぜかくとかゆみが遠のくのかというその仕組みは意外にもいままで解明されていなませんでした。その長年の謎がミネソタ大学の研究に より初めて明らかになりました。

感覚は何のために生じるのか?

感覚と行動の関係

以前、催眠療法について研究している時に、妻に実験台になってもらって、

催眠状態を利用して『くしゃみ』を生じさせることができるのか?

ということを試してみたことがあります。
結果は、Yesでした。

その時にどのようだったかをきいてみると

  1. 鼻がムズムズする
  2. くしゃみが生じる

という流れだったそうです。

そこで、私が理解したことは、

行動はいきなり生じるのではなく、それを誘発する感覚を伴う。

表現を変えると、

人は、感じるから、行動する。(感じなければ行動しない)

ということです。

また、誘発する感覚によって起こされた行動が完了すると、行動を誘発した感覚は消失します。この『行動を誘発した感覚』が消失していく感覚を、達成感とか快感とか呼んでいるのだろうと考えています。

感覚と行動の例

例えば、
蚊に刺されると痒くなるのは、

  1. それによって人が蚊に刺されたことを認知する
  2. 蚊を退治しようとする
  3. 余りにもたくさん刺されるようだと、「そこは蚊がたくさんいる場所」と認知し、
    • そこから離れようとする
    • 近づいてきた蚊が刺す前に退治しようとする

    などの行動を引き起こす

  4. その結果、それ以降、
    1. 蚊に刺されないでも済む状態を作ることが出来る
    2. 或いは、蚊に刺される確率が下がる

ということを実現するための感覚だと考えることが出来ます。

おそらく、「蚊に刺されると人体に悪影響がある」ということを経験的に人類は学習し、それを本能として遺伝子的に記憶した結果、「蚊に刺された時には、蚊から逃げる行動を引き起こす為に、あの痒みを生じさせる」という仕組みが出来上がったのでしょう。

また、皮膚にしょうゆが付いたことに気付かなくても、

  1. 付着後しばらく経過すると、痒みが生じる
  2. 痒みによって、しょうゆが付着したことに気付く
  3. 洗ったり拭いたりするなどの行動が引き起こされる
  4. その結果、皮膚をしょうゆの成分によるダメージから守り、炎症を引き起こさなくても済む。

そんな流れだろうと思います。

痒みの目的

蚊に刺されたときの痒みは、蚊から逃げ続けることが目的ですから、かいたらすぐに緩和されるような痒みでは、目的が達成できません。ですから、かなり長く持続されるような痒みを生じさせていると考えることが出来ます。

しょうゆの場合は、拭けば、割り合い直ぐに、痒みが取れることが多いと思います。

このように、

  • 持続性の痒みか?
  • 一過性の痒みか?

によって、痒みの意図は違ってくるのだろうと想像しています。

そして、持続的な痒みの場合は、『蚊から逃げる』場合と同じように、その痒みを生じさせる原因に気付き、それを回避しないと、痒みの目的は達成できないのだろうと思います。(食事を変えるとか、環境を変えるとか、生活リズムや行動の習慣を変えるとか・・・・)

「痒くなかったら、もっと草ヤブで遊べるのに!」と、子供がヤブの中でムヒを塗りながら遊び続けていては、痒みのその目的を、達成させてあげられないのです。

痒みに塗る薬

この2つの状況に対して、仮に薬を塗って手当てするとすると、炎症があるかどうかを無意識的に判断して、

  • 蚊に刺されたときは、ムヒなどの、刺激性のある薬
  • しょうゆが付着した場合は、軟膏などの炎症を静める薬

という使い分けをすると思います。

逆の塗り方をしても、効果は期待できません。炎症に刺激物を塗ると、炎症を悪化させることにもなり兼ねません。

このように考えてみると、強い痒み(痛みではない)を伴う炎症がが、一番、つらいのだろうと思えてきます。それと、痒くなるのは分かっていても、避けることができないときも。ただ耐えなければならないという痒み。

今回私の目にとまった『痒みの記事』は、そんな痒みに対処する方法に道が開けてきそうだということだと、私は理解しました。

画期的な新薬やかゆみを止める治療法につながる発見とのことで、糖尿病や肝臓病、抗ガン剤の副作用などにより慢性的なかゆみに苦しむ人にとっては朗報となるかもしれません。

心について

で、ようやく、私が書きたかった内容を書く段階にたどり着きました。。。。
心の苦しさについて、次のような考え方もあるのかなって思いました。

心の痒み

嗜好品や食道や気管への刺激物(タバコ、強いお酒、炭酸飲料、辛い食べ物、チョコレートなどなど・・・)の摂取は、心の痒みをかく方法の一つです。

この辺のことは、次のコンテンツで詳しく説明しています。
【参考】

依存症は、心の痒み(しかも、ひどい炎症を伴うもの)が、かいてもかいても楽にならない状態で、それでも、かかずにはいられない状態なのだろうと思います。(その中でも、最も激しいかき方が、リストカット、過食嘔吐、強いアルコールを飲むなどの行為なのです。)

しかし、掻いても掻いても、炎症に手当をしなければ、痒みは取れません。

心の薬

薬屋さんで買ったり、お医者さんが出したりす薬以外のお話です。(本物の薬の話ではありません。)

対処療法の薬

嗜好品は、蚊に刺されたときに塗るムヒと同じタイプの薬だと思います。

ちょっとした、心の痒みには有効かも知れませんが、本質的な対処をしなければ、かくことを繰り返す依存症と呼ばれている状態に陥ってしまう恐れがあります。

余談ですが・・・
次のようなことをすると、心の苦しさを紛らわせてくれたりするのではないかと考えています。

  • 心が胸部にあると感じている人は、
    • 胸部に、ムヒを塗ったりシップを貼ったりする。
      (但し、仮にそのような対処を試みる場合は、使用法は、薬やシップに記載されている注意書きに従って下さい。)
    • 意識的にため息をつく
    • 深呼吸をする
    • 外の冷たい空気を吸う

    などなど・・・

  • 頭に心があると感じている人は、
    • 頭を強くかく
    • 風呂ではトニックシャンプーで頭を洗う
    • 日常生活の中でも顔や頭を水でジャブジャブ洗

    などなど・・・

ただ、心の痒みの感覚を頭部と胸部のどちらに感じるかということは、個人ごとにどちらを意識しやすいかという違いがあるだけのような気がします。
もともとは頭部と胸部は一体化している感覚のようなものなので、頭が苦しいと思っている人が深呼吸したり、胸が苦しいと思っている人が、頭を強くかいたりしても、同様に意味のあることなのだろうと考えています。

根本的に対処する薬

そして、一番の薬が、

  • 本当の気持ちを、人に話し聴いてもらう
  • 泣きたいときには、誰かに見守られながら泣く
  • 喜びたいときは、誰かと共に喜びを分かち合う

というものになるのだと信じています。

あなたは、心の痒みに、本当の薬を塗っていますか?

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